前回は、厚労省から発表された「攻めの予防医療」について概要をお伝えしました。今回は、その中でも歯科保健とデータを活用した予防医療について触れていこうと思います。
まず、歯科保健の現状として、過去1年間に歯科健診を受診した人の割合を年代別に見ると、学校歯科健診の受診がなくなる20歳以降は受診率が低く、特に20~60歳の就労世代で低いことが分かっています。思い当たる方も多いのではないでしょうか。
また、令和6年時点では全体の約40%が過去1年間に歯科健診を受診しておらず、これを令和17年度までに95%まで引き上げることを目標としています。
今回の施策では、生活習慣病や認知症、栄養、リハビリなど、あらゆる分野でお口の健康が重要な役割を担っています。歯がしっかりしていなければ、栄養のあるおいしい食事を十分に楽しむことはできません。また、奥歯のかみ合わせが安定していなければ、しっかり歩くことも難しくなります。全身の健康は、お口の健康から始まるのです。
さらに今後は、予防医療への取り組み状況がデータとして記録され、積極的に取り組んでいる人には何らかの特典(インセンティブ)が得られる仕組みも計画されています。健康でいることの価値が、ますます高まる時代になっていきます。
健康維持は、日々の習慣の積み重ねです。時代を先取りして、ぜひ歯科健診から健康習慣を始めてみませんか。