入れ歯は歯を失った後、機能回復の治療として多くの方々が選択している方法です。ですが、保険診療で定められている入れ歯は、素材や設計に限りがあるため違和感が強く、うまく噛めていないと実感されている方が多いのも実際のところだと思います。
入れ歯の素材や設計、製作方法も進歩しており、今回ご紹介するのはオランダのベルテックス社が開発したサーモセンスという新素材の部分入れ歯です。
特徴はなんといっても、軽くてしなやか、そして壊れにくい強度を兼ね備えているので着け心地がよく、保険診療の入れ歯で必要だった金属の金具(バネ)を使わずに、透明や歯茎の色合いに合わせた審美的な入れ歯が作れるようになりました。
従来の入れ歯の素材では、強度を保つためにどうしても厚くなり、重たくなり、不安定になりがちでしたが、その点が改良されています。また、高品質の掛脂を使用することにより、吸水性が低いので、変色や臭いが抑えられ、お手入れが楽になるのも利点です。
欠点としては、大掛かりな調整が難しいことと保険外診療になるため10〜30万円ほどの費用がかかることがあげられます。入れ歯の設計は、歯の状態、咬み合わせの状態などにより歯科医師と歯科技工士さんが連携し綿密に分析して、それぞれのお口の状態に合わせて決定していくので、入れ歯でお困りの方は相談してみてくださいね。