スポーツの秋ですね。何か習慣的に運動はしていますか?
適度な運動習慣が健康維持に良い影響を与えることは科学的にも証明されているところですが、世界保健機関(WHO)の調査によると、世界では4人に1人の成人、5人に4人の未成年が十分な運動を行っておらず、そのことによって世界全体で約8兆円の医療費が増加しているという試算があるようです。
そして、WHOは2020年に「身体活動及び座位行動に関するガイドライン」を発表し、一般的な成人に対して1週間に2時間半~6時間の中強度の有酸素連動(もしくはその半分の時間で高強度の有酸素運動)を行うことを勧めています。その中では、高齢者や妊娠中・出産後の女性、慢性疾患を持つ方など様々な状況に応じた運動実施に関する推奨事項が記されており、体の健康だけではなくうつ症状や不安の軽減、認知力低下の防止、記憶力の向上といった効果も見込めるとのことです。
また、種目別の寿命延伸効果を比較したコペンハーゲン調査では、寿命を延ばすスポーツの1位はテニス(9-7年)、2位バドミントン(6-2年)、3位サッカー(4.7年)という結果でした。この調査の考察では、上位の種目の特徴として、競技中に仲間とのコミュニケーションが活発になることが挙げられており、社会的孤立を避け、仲間と笑顔で体を動かし続けることが推奨されています。