Vol.143

歯が残っていれば良いってもんじゃない

歯を残す努力は当然大切ですが、本当に大切なのは、残っている歯がきちんと機能していることです。では、歯がちゃんと機能しているとはどういうことかというと、噛める・飲み込める・発音できる・見た目が許容できる、の4点です。

少し乱暴な言い方をすると、歯があればいいってものじゃないんです。場合によっては、状態の悪い歯を抜かずに残しているせいで、お口全体のバランスが崩れ、機能低下を起こしていることも多々あります。また、状態が悪くなっていない歯であっても、その歯1本だけを見れば何の問題もないように見えても、全体の咬み合わせの邪魔になっていたり、将来的に安定した設計の妨げになりうることもあります。

歯がたくさん残っていても、噛めていなければ意味がありません。そして、痛みや大きな不具合がなければ、慣れてしまい、何年、何十年と放置してしまいがちです。本当は、我慢せずに食べたいものを食べて毎日を過ごせていたはず……そんな後悔はしたくありませんよね。

口の中の状態や感受性は、本当に一人ひとり異なります。ある意味では、自分以外の人の情報は当てにならないこともしばしばあります。ですので、何かお口のことでお悩みがある方は、定期検診でご相談されることをおすすめします。