きっと多くの人が子供の頃、「よく噛んで食べなさい」と言われて育ったと思いますが、今はどうですか?食事のとき、一口で何回噛んでいるか意識したことはありますか?
ずいぶん前になりますが、平成21年に厚労省から「噛ミング30」という、歯と口の健康や食育に関する提言が発表されました。これは簡単に言うと、健康を保つためにはよく噛んで(一口30回)食べましょうということなのですが、ちゃんと根拠があります。
まず、よく噛むことで消化吸収が促されるという、栄養面でのメリットは言うまでもありません。そして子供にとっては、よく噛むことでお口周りの筋肉や骨格の成長が促されます。さらに、咀嚼運動を繰り返すことは脳の広い範囲を活発にすることが示されており、よく噛むことで得られる口腔感覚が、脳の発達・発育に重要な意義を持っていることがわかっています。
すなわち、よく噛むことは、子供の発育から大人(高齢者)の脳の活動にまで良い効果をもたらすのです。また、よく噛んで食べ物を細かく粉砕することは、窒息事故の防止にもつながります。
このように、よく噛むことは良いことだらけですが、噛むためには歯の健康や入れ歯のメンテナンスが欠かせません。しっかり定期検診に行って、いつまでもご自分のお口で美味しい食事を召し上がってくださいね。