これまでにも何度か出てきたオーラルフレイルという言葉。まだまだ聞き馴染みのない言葉かもしれませんが皆さんはどうでしょうか。こういう標語になるとどうしてもカタカナで表されることが多いので、言葉は聞いたことはあるけど、詳しい内容まではわからないという方も多いのではないでしょうか。
オーラルフレイルとは、噛む・飲む・話すなどの口腔機能が健常な状態と、噛めない・飲み込みにくい・滑舌が悪いなどの口腔機能が低下してしまっている状態の狭間の状態です。今年、日本老年医学会と日本老年歯科医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の3学会が、合同でオーラルフレイルに関する声明を発表しました。
その中で注目されるのが、ご自身でオーラルフレイルを簡単にチェックできる5項目のチェックリストです。この中の2つ以上に該当すればオーラルフレイルです。
①被せ物や差し歯を含めた自分の歯が19本以下になっていますか?
②半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか?
③お茶や汁物等でむせることがありますか?
④口の渇きが気になりますか?
⑤普段の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがありますか?
いかがでしょう。もし2つ以上に該当するようであればかかりつけの歯医者さんに相談してみてください。後編はなぜオーラルフレイル対策をしなくてはいけないかをなるべくわかりやすくお伝えします。