多くの方のお口の中に、金属の詰め物や銀歯の被せ物、入れ歯やインプラントなど人工の歯の修復物が入っているかと思います。これらはほぼ全て歯科技工士さんが歯科医師と連携して製作したものです。
かつては、歯科医師が製作していた時代もありましたが、現在では分業がはっきりとし、国家資格を持つ職人として歯科技工士さんが私たちのお口の健康を守ってくれています。職業柄、なかなか皆様の前に現れることは稀ですが、歯の色や形、かみ合わせなど一人一人に合ったものを作ってもらうために、僕たちは毎日顔を合わせて製作を依頼しています。
時には、治療前の状態の石膏模型やCTデータから最終的に理想的な状態をイメージできるシミュレーションの依頼をしたり、機能的で長持ちするための設計を一緒に立案したりと、正にチーム医療で取り組んでいます。更に歯科技工士さんの中でも専門性が特化していて、入れ歯や銀歯が得意な人、インプラントが得意な人、セラミックなどの白い被せ物が得意な人などに別れているので、僕たちはそれぞれの患者様に合った歯科技工士さんに仕事を依頼しています。歯科技工士さんの仕事が無くては、現在の歯科治療はあり得ません。
職業選択の時期にある世代の方や、専門性のある手に職を身に付けたい方、コロナの時代、地域の皆様のお口の健康を支える職人として活躍してみませんか?