Vol.13

歯周病治療でご飯が美味しくなる

四季折々旬の食材が魅力の北海道、今回は歯周病治療と味覚の変化のお話です。

歯周病は自覚症状が乏しい病気ですが、治療によって生じる良い変化は様々あります。ご自身で自覚できるものとしては、歯磨きで出血しなくなることや、口臭が気にならなくなったこと、歯の揺れが落ち着いたことなどありますが、興味深いことの一つに「ご飯が美味しくなった」というものがあります。

食材の味がはっきりわかるようになり、今までは味の濃いものや甘いものが好きだったけど、野菜や豆の美味しさをよく感じることができるようになってから体重が落ちたという声もあります。中には歯周病の治療を始めてからご飯がおいしくて太っちゃったという方もいました。

この変化は治療によって食品をしっかり噛めるようになることで味が出やすくなったり、噛めないことで制限していた食事内容が改善することによるものと考えられます。自分の歯を残すことはもちろん大切ですが、グラグラ揺れてしっかり噛めない自分の歯より、きちんと調整された人工の歯の方が、より健康的な食生活を送れることでしょう。

以前は食べることができていた食品が食べにくくなってきたり、何気なく避けるようになってきた時は歯科受診のサインかもしれません。気負わずに気軽に歯科にご相談ください。