診療報酬改定とは、あまり馴染みのない言葉だと思いますが、2年おきに行われる保険診療のルール変更や診療点数の改定のことです。病院にかかった時に窓口で支払う金額や診療明細に記載される文言が少し変わったりします。
いきなり金額が大きく変わったりはしませんが、医院ごとに多少違うことはあります。というのも、保険診療は基本的には日本全国一律の料金ですが、各医院の設備やそれに伴う診療内容により、届出されている施設基準が異なるために違いが生じます。例年だと4月1日に施行されるのですが、今年は介護の分野での改定も重なり、6月1日から新しい診療報酬制度に切り替わっています。
この診療報酬改定は、国が描く医療の在り方や将来への道筋を示すもので、毎回その年々で特色があるのですが、今年の改定は特に医療DXといった医療情報のデジタル化の推進や、医科・歯科・薬局・介護など各分野との他職種連携の推進などが注目されています。
この数年は医療全体の仕組みの、進化の過渡期といえます。また、予防の分野では虫歯や歯周病の予防だけではなく、しゃべる、食べる、飲み込むなど基本的なおくちの機能の低下や発達不全への対応にも重きが置かれています。
健やかな口腔機能は健康寿命を延ばします。いつまでも美味しいものを美味しく食べられるように、歯科検診を受けてかかりつけの歯医者さんを見つけてくださいね。