毎年6月は4日から10日までが歯と口の衛生週間となっています。お子様は学校で歯科検診を受けられていると思いますが、ご家族はどうでしょうか。大人になると痛くもなければ歯医者に行かず、歯科検診を受けると言う発想すらない方もまだまだ多いはず。
「8020運動」という80歳で20本歯を残しましょうという言葉もだいぶ浸透してきたと思いますが、学齢期や20代から30代の方々には少々先の長い目標で、いまいちピンときにくいのではないでしょうか。そこで、もう少し近いところにゴールを設定して、「40歳で抜く歯を作らない」という目標があります。これを達成するためには、中学から20代前半までの約10年間の過ごし方がとても重要になります。
この時期に大きな虫歯ができてしまったり、歯茎の炎症を放置してしまったり、歯並びが悪く歯磨きしにくい状態のままだと、40代で歯を失うリスクが高くなってしまいます。親知らずを除いた永久歯は全部で28本。そしてそれを支える歯茎がいかに健康にとって大切な存在か。「予防」は「治療」に比べて格段に労力もコストも少ないのが特徴です。
若くてダメージの無いキレイな歯のうちに、しっかりケアをして良い状態を保ち続けることを強くオススメします。コツコツ継続するうちに、4028、5028、6028・・・生涯を通じて、お口の健康をサポートするのが歯科の役目です。しばらく歯医者に行っていない方は、今月の歯と口の衛生週間を機に、お気軽に歯科検診を受けてみてください。