メチルメルカプタン。舌を噛みそうな名前ですね。初めて聞く方が多いと思いますが、このメチルメルカプタンは歯周病菌が産生する物質で、毒性が強く微量で強烈な口臭の原因となるものです。
その匂いは腐った玉ねぎの匂いと例えられ、とにかく臭い!先日、大阪大学の研究で歯周病菌がメチルメルカプタンを産生する仕組みを解明したとする発表がありました。今回の発表では、ある特定の歯周病菌による単独の活動よりも他の口腔内常在菌との共生関係、相互作用によってメチルメルカプタンの産生が3倍になることが発見されたことがポイントになっています。
虫歯や歯周病原菌は、マイクロバイオームと呼ばれる多種の菌が集まり相互に作用することで、単独で存在する時よりも何倍も悪質になることがわかっているので、菌を溜め込まず定期的にしっかりクリーニングすることが大切ですね。
とはいえ、口臭の悩みはとてもデリケートで自覚するのが難しいため、口臭心身症といって口臭の有無に関わらず気にしすぎてしまう方もいる一方で、ご自身の強い口臭に無自覚な人もいるのも事実です。
この春、進学や就職、転勤など新しい出会いのある方も多いと思います。みんなで息スッキリで新しい季節を迎えませんか。