Vol.81

後悔先に立たず!!

昨年、日本歯科医師会が行った15歳から79歳までの男女10000人を対象とした「歯科医療生活者意識調査」によると、直近1年で歯の痛みなどで日常生活に支障を来した人は5人に1人で、そのうちの8割の人は「もっと早くに治療を受ければ良かった」と後悔しているとのことでした。

それぞれの治療の詳細はわかりませんが、もしかすると、「もっと早く治療しておけば銀歯にならずに済んだのに」や「もっと早く治療しておけば歯を抜かずに済んだのに」といった内容だったかもしれません。

またこの調査によると、全身の健康を維持する上で歯や口の健康は欠かせないと思っている人は全体の90%を占めており、お口の健康意識は向上してきていることがわかりました。一方で、毎日のセルフケアとともに歯科医院での定期チェックが、歯や歯茎の病気の予防に重要だと知っている人の割合は32%と予想以上に低いことがわかりました。

そして、歯科での定期チェックが重要だと知っているこの32%の人のうち、実際に歯科で定期チェックを受けている人はなんと47%と半数以下だったのです。このことから、健康への意識はあるものの行動が伴っていない実態が明らかになりました。

歯や歯茎の病気は、症状が現れてからでは治療が大掛かりになることがあるので、後悔先に立たずにならないよう、1年以上歯医者に行っていない方は、特に気になることがなくても気軽に歯科でチェックしてもらってください。