Vol.67

じぃちゃんの入れ歯〜歯科技工士さんの力〜

以前、ばぁちゃんの入れ歯というコラムを書いたことがありましたが、今回は僕のじぃちゃんのことではなく、知り合いのおじいちゃんの入れ歯にまつわるお話です。

そのおじいちゃんは、昨年の秋くらいからあまり元気がない様子で、会う度に痩せていたので心配していたところ、ある日歯のことで相談にいらしてくれました。お話を聞くと、入れ歯が古くなってうまく噛めていない気がしていて、食事の量がずいぶん減ってしまったとのことでした。

お使いの入れ歯を見せてもらうと、本当に年季の入った入れ歯で、噛み合わせの人工歯がツルツルにすり減っていました。これでは、よく噛めていないのは明白で、その日から新しい入れ歯を作ることになりました。

無事に入れ歯が入り、後日久しぶりにお会いすると顔色も良くなり、食欲も戻ってきたとの嬉しい報告を頂きました。今回の治療を通して改めて痛感したのは、やっぱり「歯科技工士さんの技術力」です。本当にいつも縁の下の力持ち的存在で歯科医療を支えてくれています。

デジタル技術がどんどん発達していますが、お口に入っている被せ物や詰め物、入れ歯は全部歯科技工士さんが一つ一つ手作りしたものです。手作りの医療製品がこれほど人の健康と生活に寄与している例は他にないのではないでしょうか。世界一と言われている日本の歯科技工技術に注目してみませんか?