インプラントと聞いてどんな治療か思い浮かびますか?なんとなく聞いたことがあったり、大体の概要はわかるという方も多いと思います。
インプラントは、虫歯や歯周病などで失ってしまった歯に代わって、噛み合わせや見た目を回復するための治療法です。その歴史は古く、なんと1300年ほど前のマヤ族の女性の前歯に、真珠貝を使ったインプラント治療が行われていた証拠が見つかっています。その後、様々な材質のインプラントが試され、ついに1965年、現代のインプラント治療の礎となるチタン製のインプラントがスウェーデンの男性の顎の骨に埋め込まれました。
そのインプラントは、その後男性が亡くなるまで41年間機能した記録があります。現在では改良が進み、非常に性能が良くなり世界中で行われる治療になりました。インプラントは自分の歯のように使い心地が良いため、第二の永久歯とも呼ばれることがあります。また、インプラントは噛み合わせの被せ物の部分も含め、全て人工物なので虫歯にはなりませんが、歯周病には注意が必要です。
最近では10年間もったインプラントが95%あったという報告もありますが、100%ではないのです。インプラントはその特性上ご自身の歯以上に入念なセルフケアと歯科医院での適切なメンテナンスが強く推奨されています。
その他、インプラント治療に関する情報については、日本口腔インプラント学会ホームページがわかりやすいのでおすすめです。