BLS(一次救命処置)という言葉は聞いたことはありますか?心臓マッサージという方が一般的な表現ですね。
心臓マッサージは、心臓がポンプ機能を失い(心停止)全身に血液を循環させることができなくなった時に、外から心臓を圧迫(胸骨圧迫)し「手動」で血液循環を促す行為です。今年は韓国での事故や、痛ましい事件映像などでも目にすることがありました。
一次救命処置は、単に心臓マッサージのことだけではなく、意識や心肺停止の確認、AEDの使用や、喉に物を詰まらせた時に起こる窒息の手当てなども含まれます。一次救命処置で助かる命は多くはないが、これなくしては助かる命も助からないと言われています。
一般的な歯科治療は命に関わるような処置はほとんどありませんが、当院では治療に直接携わらない受付職員も含め、万が一に備えて実習しています。多くの人は車の運転免許証の取得時などで応急救護として一度は学習したことがあるかと思いますが、そばにいる大切な人に何か起きたときに、少しでも命を救う確率を上げることができるよう、一次救命処置が広く一般的に普及することは価値のあることだと思います。
一般の方も改めて訓練を受けることが可能なので、AHA北海道で検索してみて下さい。