Vol.44

正しい食事の姿勢について

食事の時の姿勢は行儀やマナーに関してだけではなく、子供の成長・発育にも大きく影響していることはご存知でしょうか。今回は特に子育て中のご家庭で実践していただきたいお話です。

今は、多くの方が椅子に座って食事をしていると思いますが、毎日の食事の姿勢を確認してみてください。足の裏は地面にしっかりついていますか?特に子供の場合、座っている椅子の座面が高く足が空中にブラブラした状態になっていませんか?

足がしっかり地についていないと顎に力が入りにくく、噛む力が落ちてしまいます。足ブラブラ状態で食べようとすると、姿勢が不安定になり背もたれで体を支えようとします。そうすると、自然に顎が前に出てしまい猫背+顎出し+足プラプラという姿勢になり、しっかり噛むことができません。顎の成長のためにはしっかり噛んで、顎周囲の筋肉を使い発達を促す必要があります。

食事の時の正しい姿勢は、足をしっかりつけ、テーブルの高さは胸とおへその間くらいを目安とし、膝、腰、肘はそれぞれ90度が良いとされていますので、お子様の成長に合わせた椅子を選んであげて下さい。

また、テレビやスマホを見ながら食事をしている方も要注意です。いつも同じ方向(特に横向き)を見ながら食事をしていると、左右一方の筋肉に引っ張られてしまい、発育に左右差が生じる可能性があります。子供は毎日の習慣が発育に影響しやすいため、正しい姿勢での食事を心がけてくださいね。