そもそもヒトはなぜ歯を磨くのでしょうか?なぜ歯を磨かなくてはいけないのでしょうか。虫歯にならないように?歯周病にならないように?息が臭くならないように?確かにその通りです。口は人の体で唯一、食べ物を食べ、かつ息を吸うという外界から栄養と空気を一緒に取り入れるところです。そのため、細菌やウィルスなどの微生物に常に晒されており、口腔内常在菌という様々な菌が住みついています。その数は歯磨きをしないヒトで1兆個と言われています。ちなみにうんち1gの菌は約100万個と言われているので、歯を磨かないヒトの口の中はうんちの100万倍汚い・・!?
口の中でも歯の表面、特に歯茎に近いところに繁殖する菌は、歯茎の細い血管や歯茎の細胞に入って体中に行き渡ります。それが心筋梗塞や脳卒中、糖尿病やアルツハイマーなど色んな病気の原因になります。これらの病気の原因となる菌から体を守る最も効果的な方法が歯をキレイに保つこと。そして最も効率的な方法がブラシで擦り落とす方法、すなわち歯磨きなのです。歯磨きを制する者は病気を制す!かもしれません。ですが、ちゃんと歯を磨くのは意外と難しいものです。かかりつけ歯科衛生士さんは、皆様の普段の歯の磨き方のアドバイスもしてくれます。ちょっとしたコツやご自身に合った歯ブラシを知るだけで、ずっとキレイになります。大切な自分の体はしっかりお手入れしてあげてください。