前回、インドの歯医者さんのお話をしましたが、世界で活躍しているのは歯医者だけではありません。歯科衛生士も世界で活躍している職業です。
一昨年になりますが、当院の歯科衛生士が兼ねてからの念願だった予防先進国スウェーデンに研修旅行に行く機会がありました。スウェーデンの歯科衛生士は、大学で研究をしたり、自分で医院を開業し、麻酔をしたりレントゲンを撮ったりと日本の歯科衛生士と比較して、より歯科医師に近い分野で歯周病治療や予防処置を行っています。
一方、日本の歯科衛生士の中にもフリーランスで歯科医院と契約し、専門性の高い施術を行い、国内外で講演を行う歯科衛生士さんもいます。実際、僕がアメリカの学会に参加した時、日本での治療実績を世界中から歯科医療関係者が集まる中、英語で講演する歯科衛生士さんもいました。
歯科衛生士という職業は、地域医療に貢献する仕事であることは間違いありませんが、一つの地域や国だけでなく、世界中で活躍できる可能性のある仕事です。
昨年、当院に実習生として来ていた学生さんは、中学生の頃から歯科衛生士に憧れていたと話してくれました。憧れの仕事に就き、歯科衛生士として安心して活躍できる環境を作るのも僕の仕事ですし、そのことが地域医療貢献に繋がると考えています。