当院は1946年、僕の祖父が戦地から帰ってきた後に現在の場所にあった兵舎を改築して歯科医院を開業したところから始まります。その後1990年に2代目の父が、2018年に3代目の僕が医院を建て替えて継承してきました。これまで、祖父の代から通って下さっている方も多く、たまに昔の話を聞かせてくれたり、ほっこりした気分にさせてもらっています。
僕が子供の頃、酔った父が、昔の日本では歯磨きで歯周病や虫歯を予防する概念なんて無く、外国の大学から来た先生の特別講演を聴いて初めて知り、目から鱗だったこと、そして「これからは歯磨きで予防の時代だ!」と何度も繰り返していたのが懐かしい思い出です。確かに昔の祖父や父の学生時代の日本の歯科事情は、虫歯はどんどん抜いてしまえの時代だったかもしれません。
今では、予防のプロフェッショナルとして患者様ごとに担当の歯科衛生士が管理し、歯の治療や歯を失ってしまった後の機能回復治療として、インプラントやブリッジ、入れ歯の治療を僕が担当する分業制のスタイルになりました。
歯科治療の技術もどんどんデジタル化が進み、進化していますが、歯磨き指導から治療まで、やっぱり人の手による技術職だなと日々感じています。スタッフ一同、“昨日の自分より上手くなる”をモットーに技術研鑽を続けます。