FLOSS or DIE.アメリカの標語で、直訳すると「フロスするか死ぬか」という言葉です。なかなか衝撃的な表現ですよね。日常使う歯ブラシだけの歯磨きでは60%程度しかバイオフィルムを除去できていないと言われていて、残った40%は歯ブラシでは届かないところ、歯と歯の間に潜んでいるのです。虫歯や歯周病が全身の深刻な病気に関連していることから、インパクトのある表現が誕生したのでしょう。
日本ではアメリカやヨーロッパに比べて、フロスや歯間ブラシの使用率が低い傾向にあります。やっぱり面倒くさかったり、難しかったりと事情はあるとは思いますが、このフロス オア ダイという言葉を思い出して、取り組んで頂きたいです。
初めのうちは歯茎から血が出てきても、続けていると自然に治ってくることがほとんどです。オススメは歯ブラシをする前に歯間ブラシやフロスを先にやってしまい、歯ブラシも磨く順番を奥歯の難しいところ、手間のかかるところを先に重点的にやってしまうことです。
歯磨きは人が最初に身につける習慣という説があり、子供のうちからフロスを使って残り40%を磨く習慣もぜひセットで身につけてください。フロスが良いのか歯間ブラシが良いのかは、一人の口の中でも歯の状態によって様々ですので、適切な使い方はぜひ歯科衛生士さんのプロフェッショナルケアでご相談ください。