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【コラム】笑顔100年計画~胎児の肺から歯周病菌が見つかる~

今回は妊娠中の女性やパートナー、将来妊娠の可能性のある女性や、家族の方皆様へのお話です。

歯周病が歯茎の病気であることを理解されている方は多いと思います。しかし、歯周病が歯周病菌による感染症で、歯茎だけでなく全身の様々な病気を引き起こすリスクファクターになっていることはご存知でしょうか。

2010年にある症例報告がなされました。それは、妊娠39週と5日での死産というもので、胎児の母親の同意の下、なぜこのような死産に至ったのかの原因究明が行われました。その結果、胎盤や胎児の肺、胃から多量のF・n・菌という歯周病菌が見つかったのです。更に解析を進めると、見つかったF・n・菌の遺伝子型と一致した菌は母親の歯周ポケット内のF・n・菌だったのです。胎児の死因は激烈な肺炎を伴う敗血症でした。

歯周病菌は、歯茎の血管に入り全身を巡ります。特に妊娠中の女性はホルモンバランスの変化の影響を受け、歯周病菌の活性が高まり、歯茎に炎症が起こりやすくなります。妊娠が分かり、産婦人科を受診した後は、ぜひお近くの歯科医院もセットで受診してください。母子手帳にもかかりつけ歯科医院の健診ページがあります。看護師さんや助産師さんと同じように、歯科衛生士も安心したお産のサポートチームの一員です。
本コラムはライナー(9月1日号)から転載しています
LINER WEB
https://www.liner.jp/news/2020090127039/